

この記事では、ご家族がおばあちゃんのために市役所や窓口へ行く前に知っておくべき「身体障害者手帳」と「障害年金」の決定的な違い、そして手術後に多くの方が直面する「腰痛や反対側の足の痛み」のメカニズムとケアについて、分かりやすく解説します。
知っておくべき大前提:「身体障害者手帳」と「障害年金」は別物


| 項目 | ① 身体障害者手帳 | ② 障害年金(障害厚生年金等) |
|---|---|---|
| 申請窓口 | お住まいの市区町村の福祉担当窓口(福祉事務所等) | 年金事務所(または街角の年金相談センター) |
| 主なメリット | 税金の控除、公共交通機関の割引、医療費助成など | 偶数月に国から現金(年金)が定期支給される |
| 現在の認定傾向 | 術後の「可動域」や「筋力」で厳格審査 (手術でスムーズに動けるようになると非該当になるケースが増加) | 人工関節を挿入した時点で「原則3級」に認定 (※初診日に厚生年金に加入していた場合) |
「身体障害者手帳」は平成26年の法改正で基準が厳格化


以前は「人工関節を入れた」という事実だけで一律に4級が認定されていましたが、現在は医療技術が進歩して術後の回復が良好になったことから、**『術後におばあちゃんの関節がどれくらい動くか(可動域)』や『筋力低下の度合い』によって個別に審査**されるようになりました。
| 等級 | 改定後の主な認定基準(股関節) |
|---|---|
| 4級 | 股関節の可動域が健側の1/2以下に制限、または筋力が半減しているなど、明確な機能障害が残存している場合。 |
| 5級 | 股関節の可動域が健側の3/4以下に制限、または軽度の筋力低下が認められる場合。 |
| 非該当 | 手術が成功し、痛みなくスムーズに関節が動き日常生活に大きな制限がない場合。 |

現金給付を受けられる「障害年金」とおばあちゃんの加入歴


- 初診日に会社員・公務員(厚生年金)だった場合:
「障害厚生年金3級」の対象になります。現役時代に股関節の痛みで初めて病院にかかった履歴があれば、3級に認定される可能性があります。 - 初診日に主婦・自営業(国民年金)だった場合:
国民年金の「障害基礎年金」には1級と2級しかありません。人工関節置換の基本基準である「3級」の枠が存在しないため、車椅子生活などの重い生活障害がない限り受給は難しくなります。 - すでに「老齢年金」をもらっている場合:
原則として「障害年金」と「老齢年金」のどちらか有利な方を選択受給(または一定の併給ルール)することになります。
💡 ご家族が年金事務所へ相談に行く前の「確認事項」
- 「股関節の痛みで初めて受診した日(初診日)」の特定:何年も前におばあちゃんが近所の整形外科で『股関節がすり減っている』と診断された日などが初診日になります。当時の診察券やお薬手帳を一緒に探してみましょう。
- 年金手帳や年金証書:年金事務所(要予約)に持参し、年金記録と照らし合わせてもらうと手続きがスムーズです。
手術後に「腰や反対側の足が痛む」本当の理由


「服の裾理論」で解く、骨盤と腰椎の過緊張
身体の筋肉や内臓はすべて「ファシア(筋膜・腹膜)」という地続きの1枚の布で繋がっています。服の右裾(手術した側の股関節やお尻)を強くギュッと引っ張ると、対角線上の左の腰や背中までピーンと突っ張って引っ張られますよね。
おばあちゃんは何年も痛む足をかばい、体を傾けて歩いていました。その結果、骨盤周囲やお腹の奥(大腰筋)、お尻の深層組織が強く癒着して硬直しています。関節の部品を新しくしても、**長年かけて染みついた「周囲の組織の強い引きつれ」や「歩き方の代償パターン」は自動的にはリセットされない**のです。
高齢の身体に強いマッサージや激しい筋トレは厳禁
「手術したんだから早く筋肉をつけさせなきゃ」と無理に歩かせたり、固まった腰やお尻を強い指圧でグイグイ揉みほぐそうとすると、高齢のお身体の神経は防衛反射を起こし、深層の筋肉をさらにガチガチに固めてしまいます。
当院では、熟した桃に触れるような「わずか5g〜10gのソフトなフェザータッチ」で足裏の土台(足底LAS)や骨盤・股関節の膜の緊張、頭蓋仙骨リズムにアプローチします。人工関節周囲のデリケートな組織に一切負担をかけず、安全に緊張を解くことで、かばい歩きで固まっていた腰椎や反対側の関節が自然と緩み、おばあちゃんが安心して自分の足で歩ける土台を整えます。

まとめ


- 身体障害者手帳は「術後の関節可動域や筋力低下」で個別審査(事前に主治医へ相談)
- 障害年金は初診日に厚生年金加入であれば「原則3級」の対象(老齢年金との兼ね合いを確認)
- 手続きには「初診日の証明(古いカルテ等の履歴)」の確認が最重要
- 術後の腰痛や反対側の足の痛みは、長年の代償動作による筋膜の引きつれ。高齢の身体には強い刺激を避け、優しいフェザータッチで連動性を整える
公式相談窓口・ご留意事項(免責)
【公的支援・障害認定に関するご留意事項】
- 本記事に掲載している手帳の認定基準および年金受給要件は、法令および公的指針に基づく一般的な解説です。
- 実際の等級判定や支給可否は、指定医の診断書および各自治体・日本年金機構の審査によって個別に決定されます。
- 当院(整体院・鍼灸院)は医療機関ではないため、確定診断、各種診断書の作成、投薬治療等は行えません。術後の経過観察や医学的管理は必ず執刀医・主治医のもとで行ってください。
| 相談したい内容 | 主なお問い合わせ先・公式情報 |
|---|---|
| 身体障害者手帳の申請・窓口 | お住まいの市区町村の障害福祉担当課(福祉事務所) ※診断書は指定医(15条指定医)のみ作成可能 |
| 障害年金・初診日の確認 | お近くの年金事務所、街角の年金相談センター、または社会保険労務士 👉 日本年金機構 公式ホームページ |
| 日常の生活支援・介護保険 | お住まいの地域の地域包括支援センター(介護予防・住宅改修・福祉用具の相談) |
| 手術適応・術後の医学的管理 | 人工関節置換術を実施する整形外科(関節専門医) |
【記事執筆・監修】
伊丹くすのき整体院(国家資格保有・鍼灸整体)
兵庫県伊丹市で慢性腰痛・関節の不調に対する専門施術を行っています。
👉 兵庫県伊丹市で根本改善を目指す「伊丹くすのき整体院」の腰痛・整体施術はこちら

