ブログ 会話でわかるシリーズ 病気の話 痛みの勉強

【会話でわかる】ケガが治ったのに激痛が続く?CRPS(複合性局所疼痛症候群)と後遺障害・公的補償

先生、知人が数ヶ月前に足首を捻挫したんですが、もうとっくに治っているはずなのに『風が当たったり服が擦れるだけで焼けるように痛い』って泣いているんです…。
なやみちゃん
なやみちゃん
鍼灸整体師
鍼灸整体師
服が触れるだけで激痛が走る状態ですね…。それは医学用語で『アロディニア(異痛症)』と呼ばれる特徴的な症状かもしれません。
整形外科でレントゲンやMRIを撮っても『骨も靭帯も完全に治っているから異常ありません。気のせいでは?』と言われてしまって…。誰にも痛みを信じてもらえず、精神的にもボロボロになって引きこもってしまっています。
なやみちゃん
なやみちゃん
鍼灸整体師
鍼灸整体師
決して『気のせい』や『甘え』ではありません!ケガや骨折が治った後、神経系や自律神経の異常興奮によって、ケガの程度と釣り合わない激痛が続く『CRPS(複合性局所疼痛症候群)』という実在する病態です。
鍼灸整体師
鍼灸整体師
CRPSは一般的な整形外科では見極めが難しく、発見が遅れがちですが、『ペインクリニック(麻酔科)』などの専門医にかかることで適切な神経治療を受けられます。
鍼灸整体師
鍼灸整体師
さらに、交通事故や仕事中のケガであれば後遺障害(自賠責・労災)や障害年金といった公的補償の対象としても認められています。痛みの正体と、孤独から抜け出すための正しい医療・制度のルートを整理していきましょう!

1. 異常なしと言われても激痛が続く「CRPS」とは?

骨が治っているのに、どうしてそんな激痛が続くんですか?
なやみちゃん
なやみちゃん
鍼灸整体師
鍼灸整体師
外傷(骨折・捻挫・打撲・手術など)をきっかけに、痛みを伝える末梢神経や脊髄、脳のネットワークが誤作動を起こし、『痛みのブレーキ』が壊れてアラームが鳴り響き続けている状態です。
主な特徴・症状身体に現れる具体的なサイン
① 焼けるような激痛
(カウザルギー・自発痛)
じっとしていても『火傷をしたようなヒリヒリ・ジンジンする激痛』が24時間続く
② わずかな刺激での激痛
(アロディニア)
衣類が触れる、風が当たる、軽く撫でられる、水滴がつくだけで飛び上がるほどの痛みが走る
③ 自律神経症状
(皮膚・血流の異変)
患部だけが極端に冷たい/熱い、皮膚が赤紫色に変色する、異常な発汗、むくみ(腫れ)が引かない
④ 爪・皮膚・筋肉の萎縮患部の爪がボロボロになる、毛が濃くなる/抜ける、関節が固まって動かなくなる(関節拘縮)
知人の足、まさに紫色に腫れていて冷たくなっています…!本当にこの通りの症状です!
なやみちゃん
なやみちゃん
鍼灸整体師
鍼灸整体師
その皮膚の変化や冷感こそ、交感神経が暴走している決定的な証拠です。画像検査で『骨に異常がない』からといって、身体の中で何も起きていないわけではないのです。

2. どこを受診すべき?「ペインクリニック(麻酔科)」という選択肢

一般の整形外科で『異常なし』と言われてしまったら、次はどこに行けばいいですか?
なやみちゃん
なやみちゃん
鍼灸整体師
鍼灸整体師
迷わず『ペインクリニック(麻酔科)』や大学病院の『痛みセンター(慢性疼痛外来)』を受診してください。
鍼灸整体師
鍼灸整体師
ペインクリニックは痛みの専門医です。神経ブロック注射や特殊な投薬(神経障害性疼痛治療薬)、脊髄刺激療法(SCS)など、通常の湿布や痛み止めでは効かないCRPS特有の痛みを抑える専門治療を受けることができます。早期に治療を開始するほど回復しやすいのも特徴です。

3. 交通事故や仕事中のケガなら「後遺障害・労災認定」の対象になる

痛みのせいで仕事もできなくなっているんですが、金銭的な補償や手当の対象にはなるんでしょうか?
なやみちゃん
なやみちゃん
鍼灸整体師
鍼灸整体師
はい。交通事故や労災事故が原因の場合、CRPSは後遺障害等級の対象として規定されています。

CRPSで認定され得る主な後遺障害等級(自賠責・労災)

  • 第7級:痛みが非常に激しく、軽易な労働(簡単な作業)しか行えない状態
  • 第9級:痛みにより時に労働に従事できず、就労可能な職種が相当制限される状態
  • 第12級:客観的な他覚所見(皮膚変化・骨萎縮・関節拘縮など)により神経症状が医学的に証明される状態
鍼灸整体師
鍼灸整体師
ただし、CRPSの認定には高いハードルがあります。自覚症状だけでなく、『①関節の拘縮』『②骨の萎縮(骨シンチグラフィ等の画像)』『③皮膚温や皮膚の変化』という客観的証拠(他覚所見)が揃っているかを厳しく審査されます。
鍼灸整体師
鍼灸整体師
だからこそ、痛みを正しく理解し、必要な検査(サーモグラフィー、骨シンチ、神経学的検査など)を行ってくれる専門医(ペインクリニック等)の診断書が決定打になります。

4. 日常生活が著しく制限される場合は「障害年金」の検討も

事故ではなく、日常生活の怪我や病気がきっかけだった場合はどうなりますか?
なやみちゃん
なやみちゃん
鍼灸整体師
鍼灸整体師
その場合は『障害年金』の申請が選択肢に入ります。
鍼灸整体師
鍼灸整体師
単なる『痛みの強さ』だけでは審査が難しい面もありますが、CRPSによって手足が動かせなくなっている状態(関節拘縮や麻痺、歩行困難)が日常生活にどれほど重い支障を与えているかを医師に正確に診断書へ記載してもらうことで、受給につながるケースがあります。

5. 病院に通いながら「整体やはり施術」を取り入れるという選択肢

病院の薬や治療も受けているのに、なかなか痛みがスッキリ引かない場合は、ずっと耐え続けるしかないんでしょうか…?
なやみちゃん
なやみちゃん
鍼灸整体師
鍼灸整体師
決してそんなことはありません。実際、当院にも『病院のペインクリニックや整形外科に定期的に通院しながら、並行して整体やはり施術を受けて症状が楽になっている患者さん』が実際にいらっしゃいます。
鍼灸整体師
鍼灸整体師
CRPSや難治性の痛みは、痛みのあまり全身の交感神経が24時間緊張しっぱなしになり、血管が収縮して筋肉がガチガチに固まるという『痛みの悪循環』を起こしています。
病院での専門的な薬や処置をベースにしながら、やさしい整体やはり施術で自律神経を整え、全身の血流や過度な筋緊張を緩めてあげることで、身体のこわばりや痛みが和らいでいくケースは多々あるのです。
鍼灸整体師
鍼灸整体師
『病院だけ』『民間療法だけ』とどちらか一方に偏るのではなく、病院で適切な医学的管理を受けながら、日常生活を少しでも楽にするためのあらゆる手段を柔軟に組み合わせることが、痛みを克服するための賢く前向きな選択だと私は考えています。
病院の先生の治療を受けながら、はりや整体で身体の緊張をほぐしてもらう…!『色んな手を尽くしていいんだ』と思えるだけで、気持ちがすごく前向きになりますね!
なやみちゃん
なやみちゃん

6. まとめ:その痛みを一人で抱え込まないで

先生、知人の痛みに名前があって、専門の先生や公的な補償、そして日々の身体を楽にする手段まであると分かって本当に救われました!
なやみちゃん
なやみちゃん
鍼灸整体師
鍼灸整体師
周囲から『気のせい』と言われ続けることが、患者さんにとって一番深く心を傷つけます。痛みの正体を科学的に理解し、多角的なケアをしていくことが回復への近道です。
  • ケガの治癒後に続く激痛や皮膚の異変は「CRPS」の疑いがある
  • 我慢せず、痛みの専門科である「ペインクリニック」や「痛みセンター」へ相談する
  • 客観的な検査データを残すことで、後遺障害等級や年金申請の道が開ける
  • 病院の治療を主軸にしつつ、はりや整体を上手に併用して少しでも楽な状態をつくっていく
鍼灸整体師
鍼灸整体師
まずは知人の方に『あなたの痛みは決して気のせいじゃないよ』と伝えて、専門外来を一緒に探してあげてくださいね!

7. 公式相談窓口・ご留意事項(免責事項)

【CRPS・公的補償に関するご留意事項】

  • 本記事に掲載している内容は、難治性疼痛および公的後遺障害基準に関する一般的な医学・法規情報です。
  • CRPSの確定診断、精密検査、神経ブロック等の医学的処置は、専門医療機関(麻酔科・ペインクリニック等)の受診が必須となります。
  • 当院(整体院・鍼灸院)は医療機関ではないため、CRPSの確定診断や後遺障害診断書の作成、代理請求等は行うことができません。急性期の激痛やアロディニアがある場合は、決して無理な民間療法を行わず、速やかに専門医の診療をお受けください。
相談したい内容主なお問い合わせ先・公式情報
痛みの専門治療・ペインクリニック検索 日本ペインクリニック学会(認定医・指定施設検索)
👉 日本ペインクリニック学会公式ホームページ
交通事故・労災の後遺障害申請相談 交通事故・労災問題に詳しい弁護士、または社会保険労務士
障害年金の相談・窓口検索 お近くの年金事務所、または街角の年金相談センター
👉 日本年金機構:全国の相談窓口検索

【記事執筆・監修】

伊丹くすのき整体院(国家資格保有・鍼灸整体)
兵庫県伊丹市で慢性腰痛・関節の不調に対する専門施術を行っています。
👉 伊丹くすのき整体院の公式トップページはこちら

-ブログ, 会話でわかるシリーズ, 病気の話, 痛みの勉強