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テニス肘の痛みを和らげる5つのストレッチと対策法

テニス肘の痛みを和らげる5つのストレッチと対策法

テニス肘とは?原因と症状を理解しよう

テニス肘という言葉を聞いたことはありますか?実はテニスをしていなくても発症する可能性のある、意外と身近な症状なんです。

テニス肘の正式名称は「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」といいます。肘の外側にある上腕骨外側上顆という部分が過敏状態になり、痛みが生じる疾患です。名前にテニスと付いていますが、テニスプレーヤーだけでなく、日常生活のさまざまな動作で発症することがあります。

私が整体院で診る患者さんの中にも、「テニスなんてしていないのに、なぜテニス肘なの?」と不思議がる方が多いんですよね。実際、家事や仕事など日常的な動作でも発症するケースが少なくありません。

テニス肘の痛みが生じる部位を示す図テニス肘の主な症状

テニス肘の症状は、主に肘の外側の痛みとして現れます。特に以下のような動作をしたときに痛みを感じることが多いです。

  • 物を持ち上げるとき
  • ドアノブを回すとき
  • タオルを絞るとき
  • ペットボトルのキャップを開けるとき
  • 手首を反らす動作をするとき

多くの場合、安静にしているときは痛みがなく、特定の動作をしたときだけ痛みが出るのが特徴です。症状が進行すると、握力の低下や日常生活に支障が出ることもあります。

あなたも「なんだか最近、肘が痛いな」と感じることはありませんか?

テニス肘が起こる原因

テニス肘の主な原因は、前腕の筋肉(特に手首を反らす筋肉)の過剰使用です。これらの筋肉は肘の外側に付着しており、繰り返し使うことで腱に炎症が起き、痛みを引き起こします。

テニスでは特にバックハンドストロークの際に、肘の外側に負担がかかりやすいことから「テニス肘」と呼ばれるようになりました。しかし実際には、以下のような様々な原因で発症します。

  • テニスやゴルフなどのラケットやクラブを使うスポーツ
  • パソコン作業での長時間のマウス操作
  • 家事(特に洗濯物を絞る、掃除をするなど)
  • 重い物を持ち上げる作業
  • 赤ちゃんの抱っこなど、同じ姿勢での負担

また、加齢による腱の劣化も発症リスクを高めます。特に30〜50歳代の方に多く見られ、若い方よりも治りにくい傾向があります。

テニス肘かどうかを自分でチェックする方法

肘に痛みを感じたとき、それがテニス肘かどうか気になりますよね。自宅で簡単にできるセルフチェック方法をご紹介します。

以下の3つのテストで痛みが生じる場合、テニス肘の可能性が高いです。ただし、最終的な診断は医療機関で受けることをおすすめします。

トムゼンテスト

このテストは医療機関でもよく行われる基本的なチェック方法です。

  1. 肘を伸ばした状態で、手のひらを上に向けます
  2. もう一方の手で抵抗を加えながら、手首を上に反らそうとします
  3. この動きで肘の外側に痛みが出れば、テニス肘の可能性があります

私の整体院でも、このテストは必ず行っています。痛みの程度によって症状の進行具合もある程度わかるんですよ。

トムゼンテストの実施方法を示す写真チェアテスト

こちらは日常動作に近い形でチェックできる方法です。

  1. 肘を伸ばした状態で椅子を持ち上げてみます
  2. この動作で肘の外側に痛みがあれば、テニス肘の疑いがあります

椅子がない場合は、フライパンなど適度な重さのあるものでも代用できます。日常生活での不便さを実感できるテストでもあります。

中指伸展テスト

より専門的なテストですが、自宅でも家族の協力があれば可能です。

  1. 肘を伸ばした状態で中指を上に向けます
  2. 誰かに中指を上から押さえてもらいます
  3. その状態で中指を上に伸ばそうとします
  4. 肘の外側に痛みが出れば、テニス肘の可能性があります

これらのテストで痛みを感じる場合は、テニス肘の可能性が高いと言えるでしょう。ただし、自己判断だけで治療を進めるのではなく、症状が続く場合は専門家に相談することをおすすめします。

痛みはどのくらい続いていますか?急に強い痛みが出た場合や、痛みが長期間続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

テニス肘の痛みを和らげる5つのストレッチ

テニス肘の痛みを和らげるには、適切なストレッチが効果的です。ここでは、自宅で簡単にできる5つのストレッチ方法をご紹介します。

これらのストレッチは、私が整体院で患者さんに実際に指導しているものです。痛みを感じない範囲で行うことが大切ですよ。

1. 手首の屈伸ストレッチ

前腕の筋肉をしっかりと伸ばすことができる基本的なストレッチです。

  1. 腕をまっすぐ伸ばした状態で、手のひらを上に向けます
  2. もう一方の手で指先をつかみ、指先が地面に向くくらいまで曲げます
  3. 10〜15秒キープします
  4. 次に手の甲を上に向け、同様に手首を曲げて10〜15秒キープします
  5. これを3回ほど繰り返します

このストレッチは、テニス肘の予防にも効果的です。特に手をよく使う作業の前後に行うと良いでしょう。

手首の屈伸ストレッチを行っている様子2. 前腕回内・回外ストレッチ

前腕をねじる動作で、より深部の筋肉にアプローチするストレッチです。

  1. 肘を90度に曲げ、脇を体につけた状態で始めます
  2. 手のひらを上に向けた状態から、ゆっくりと下に向けていきます
  3. 手のひらが下を向いたら、再びゆっくりと上に戻します
  4. この動作を10回ほど繰り返します

このストレッチは、特にドアノブを回す動作などで痛みを感じる方に効果的です。無理のない範囲でゆっくり行いましょう。

3. 肩関節後面ストレッチ

肩から腕全体の連動性を改善するストレッチです。テニス肘は肩の硬さが原因で起こることもあります。

  1. ストレッチをする側の腕を肘を伸ばし、親指を地面に向けます
  2. 反対の手で、ストレッチする側の肘を押し、上腕を胸に近づけます
  3. 肩の後ろ側が伸びるのを感じながら15〜20秒キープします
  4. 2〜3回繰り返します

肩と肘は密接に関連しているため、肩のストレッチもテニス肘の改善に役立ちます。肩こりがある方は特に効果を感じやすいでしょう。

4. グリップ強化エクササイズ

握力を強化することで、前腕全体の筋バランスを整えるエクササイズです。

  1. 柔らかいボールやスポンジを用意します
  2. 手のひらでボールを握り、5秒間力を入れます
  3. 力を抜いて3秒休みます
  4. これを10回ほど繰り返します

痛みが落ち着いてきた回復期に行うと効果的です。痛みがある急性期には避けた方が良いでしょう。

5. 前腕筋リリースストレッチ

前腕の筋肉の緊張を和らげるセルフマッサージ的なストレッチです。

  1. テーブルに前腕を置き、手のひらを上に向けます
  2. 反対の手の親指で、肘から手首に向かって筋肉をゆっくりと押していきます
  3. 特に硬く感じる部分は、少し長めに押さえておきます
  4. 次に手の甲を上にして同様に行います

このストレッチは、筋肉の緊張を直接ほぐすことができるので、即効性を感じやすいです。ただし、強く押しすぎないように注意しましょう。

これらのストレッチは、1日2〜3回、特に朝起きた時と就寝前に行うと効果的です。痛みを感じる場合は無理せず、痛みの出ない範囲で行うことが大切です。

テニス肘の効果的な対策と予防法

ストレッチに加えて、日常生活での対策や予防法も重要です。テニス肘の痛みを和らげ、再発を防ぐためのポイントをご紹介します。

私の整体院では、治療だけでなく、日常生活での注意点もしっかりお伝えしています。ちょっとした工夫で、テニス肘の症状は大きく改善することがあるんですよ。

日常生活での対策

テニス肘の痛みを和らげるためには、日常生活での動作の見直しが効果的です。

  • 重い物を持つときは、手のひらを上に向けて持つようにする
  • 物を持つときは肘を完全に伸ばさず、やや曲げた状態で持つ
  • 同じ動作を長時間続けない(定期的に休憩を取る)
  • パソコン作業では、肘の角度が90度になるよう椅子の高さを調整する
  • スマートフォンの長時間使用を避ける(「スマホ肘」の予防)

特に「重い物を持つとき」の姿勢は重要です。手のひらを下に向けて持つと肘の外側に負担がかかりますが、手のひらを上に向けると内側の筋肉を使うため、テニス肘の負担が軽減されます。

テニス肘に効果的なエルボーバンドを装着した腕サポーターの活用

テニス肘用のエルボーバンド(肘サポーター)は、痛みの軽減に効果的です。

  • 肘の少し下(前腕の上部)に装着します
  • 伸筋群の腱付着部にかかるストレスを圧迫により減らす効果があります
  • 日中の活動時に装着すると良いでしょう

サポーターは根本的な治療ではありませんが、痛みを感じる日常動作をする際の補助として効果的です。ただし、一日中つけっぱなしにするのは避け、筋肉が弱くならないよう注意しましょう。

アイシングと温熱療法

症状の段階に応じて、冷やしたり温めたりすることも効果的です。

  • 急性期(痛みが強い時期):アイシング(1回10〜15分、1日3〜4回)
  • 慢性期(痛みが落ち着いてきた時期):温熱療法や交代浴(温5分、冷3分を繰り返す)

特に運動や作業後の痛みには、アイシングが効果的です。ただし、直接氷を当てるのではなく、タオルなどで包んで使用しましょう。

スポーツをする方への予防アドバイス

テニスやゴルフなどのスポーツをされる方は、以下の点に注意すると予防につながります。

  • 正しいフォームの習得(特にテニスのバックハンドストローク)
  • 適切な道具の選択(テニスラケットのグリップサイズ、ガットの張り具合など)
  • ウォーミングアップとクールダウンの徹底
  • プレー時間の適切な管理(2時間以上の連続プレーは避ける)

特にテニスでは、バックハンドのフォームが悪いとテニス肘になりやすいです。初心者の方は、コーチについてもらい、正しいフォームを身につけることをおすすめします。

また、テニスラケットは振動止めを必ず装着し、ガットはやや緩めに張ることで、肘への衝撃を軽減できます。

テニス肘が改善しない場合の対処法

自己ケアを続けても症状が改善しない場合は、専門家による治療を検討しましょう。テニス肘の専門的な治療法についてご紹介します。

私の整体院でも、長期間症状が続いている方が来院されることがあります。早めの対処が回復への近道ですよ。

整体・鍼灸による治療

整体や鍼灸は、テニス肘の痛みを和らげるのに効果的な場合があります。

  • 筋肉や筋膜のバランスを整える手技療法
  • 鍼治療による血流改善と痛みの緩和
  • 肩甲骨や肩関節の動きを改善することで、肘への負担を軽減

特に整体では、肘だけでなく肩や首、背中など全身のバランスを整えることで、根本的な改善を目指します。単に痛みを取るだけでなく、再発防止にも効果的です。

医療機関での治療

症状が長引く場合は、整形外科などの医療機関での治療も選択肢となります。

  • 消炎鎮痛剤の処方
  • ステロイド注射(症状が強い場合)
  • 物理療法(超音波療法、低周波療法など)
  • 最近では、PRP療法(多血小板血漿療法)や体外衝撃波治療なども行われています

特に最近注目されているPRP療法と体外衝撃波治療を組み合わせた治療は、従来の治療法で効果が得られなかった慢性的なテニス肘に対して、高い効果が期待できるという研究結果も出ています。

生活習慣の見直し

テニス肘の改善には、生活習慣全体の見直しも重要です。

  • 十分な睡眠と休息
  • バランスの良い食事(抗炎症作用のある食品を積極的に摂取)
  • 全身の筋力バランスを整えるための適度な運動
  • ストレス管理(ストレスは筋緊張を高め、痛みを悪化させることがあります)

特に睡眠は、体の回復に大きく関わります。質の良い睡眠を確保することで、治癒力が高まり、テニス肘の回復も早くなる可能性があります。

まとめ:テニス肘との上手な付き合い方

テニス肘は、適切なケアと対策で改善できる症状です。今回ご紹介した5つのストレッチと予防法を日常生活に取り入れることで、痛みの軽減と再発防止につながります。

ポイントをまとめると:

  • 定期的なストレッチで前腕の筋肉の柔軟性を保つ
  • 日常生活での動作を見直し、肘への負担を減らす
  • 必要に応じてサポーターを活用する
  • 症状に応じてアイシングや温熱療法を行う
  • スポーツをする場合は正しいフォームと適切な道具を使用する
  • 症状が長引く場合は専門家に相談する

テニス肘は完全に治るまでに時間がかかることもありますが、焦らず継続的にケアを行うことが大切です。

私の整体院でも、テニス肘でお悩みの方のサポートを行っています。痛みでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。早めの対処が、早期回復への近道です。

あなたの日常生活が痛みから解放され、快適に過ごせることを願っています。

アクセス(店舗情報

店舗名伊丹くすのき整体院
代表荻埜 滉大(おぎのこうた)
店舗住所〒664-0886 兵庫県伊丹市昆陽東3丁目4-1
電話番号072-747-0703
営業日、営業時間月・水~金:8時00分~20時00分 土曜日8時00分~18時00分 
日曜日祝日:8時~12時 【火曜定休日】 
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Q4.鍼灸の治療は絶対しなければいけませんか?

必ずではございませんが、常に最適なご提案させていただきます。その際鍼灸をオススメすることがありますがお断り頂いても結構です。しっかりと相談しながら治療計画をあなたと共に考えます。

Q5.鍼灸に興味がありますが、受けたことがありません。大丈夫でしょうか?

ご安心ください。鍼の太さは髪の毛ほどなので、痛みもほんのわずかです。お灸もまた、初めての方や不安な方にはマンツーマンで対応させて頂きます。箱灸といった心地よい温かさのものからモグサを使った火を付けるタイプもご用意しておりますので、ご相談ください。

Q6.鍼は、どんなものを使いますか。また、使い捨てでしょうか?

鍼はセイリン社製とユニコ社製のものを使用しています。セイリン社は日本で使われる鍼に関してNo.1のシェアを誇る会社です。ユニコ社も鍼灸学校でも多く採用されているメーカーなので、ご安心ください。もちろん、使い捨てのものとなっておりますので、衛生的です。

Q7.不妊治療を考えていますが、鍼灸は効果ありますか。

鍼灸は、滞りがちな「気」「血」「津液」の巡りを改善していきます。当院では、鍼灸以外にも、身体の土台となる関節を支える筋力を整えるトレーニングなども取り入れていますので、これらを組み合わせることで、より効果的に治療を進められます。

Q8.不妊治療の薬や注射を鍼灸治療と併用しても大丈夫でしょうか?

もちろん大丈夫です。ご安心ください。鍼灸治療は日常にかかる身体的・精神的な負担を軽減し、血流改善を促すため、病院での治療に不具合が生じる可能性は大きくありません。逆に、「今まで病院へ行っていたが、なかなか上手くいかなかった」という方も、鍼やお灸で血流改善を図ったところ、妊娠に結びついた声を数多くいただいています。

Q9.交通事故に遭ってしまったのですが整骨院でも大丈夫ですか?

自賠責保険が使うことができます。保険会社のやり取りや不明な点がございましたら相談ください。

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