子供にはりをさすの?と多くの方が誤解されているのですが、子供の鍼は皮膚の表面を軽くつついたり、こすったりするだけで。決して体内に刺入するものではありません。だから、赤ちゃんでも泣きません。
安心ですので心配なさらずに。
効能としては、夜泣き、疳の虫、食欲がない、おねしょ、寝つきが悪い、アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎、小児喘息など)
しかし、次の疑問が生まれます。
「そんな軽い鍼では、効果がないのでは?」
「軽い皮膚刺激こそが、大切です。皮膚と脳や自律神経とは直結しています。皮膚に加えられた心地よい鍼刺激は、脳や自律神経を経由して、内臓や血管に伝わります。そして、それらの働きを高めます。さらに、免疫力を高める働きや、心のコントロールに良い影響を及ぼします。特に子供の場合は、心地よい程度の皮膚刺激が大切です。鍼を深く刺入するのは無駄なことです。痛いのを我慢させる必要は全くありません。」
ただし、小学生でも高学年になると、皮膚内に少し刺入するようになります。皮下の神経の刺激が必要な場合もあるからです。特に、 夜尿症や喘息などの子供は、冷えの体質があります。そんな子供は、感覚が鈍っていてあまり痛がりません。かえって気持ちよさそうにしています。子供自身の身体が少し強めの鍼刺激を望むようです。やや刺激して血管を拡張させ、血巡りを良くしてあげる方が、より効果的です。