
膝痛で整形外科を受診する前に知っておきたいこと
膝の痛みは日常生活に大きな影響を与えます。階段の上り下りが辛い、正座ができない、長時間歩くと痛みが出る…。こんな症状に悩まされていませんか?
膝痛は多くの方が経験する症状ですが、その原因はさまざまです。変形性膝関節症、半月板損傷、靭帯損傷など、痛みの原因によって適切な治療法も変わってきます。
私は鍼灸師として多くの膝痛に悩む患者さんを見てきました。整形外科での適切な検査と診断が、その後の治療方針を大きく左右することを日々実感しています。
この記事では、膝痛で整形外科を受診する際に行われる検査内容と、受診前の準備について詳しく解説します。適切な診断を受けるための知識を身につけて、一日も早く痛みから解放されましょう。
整形外科で行われる基本的な検査とは
膝痛で整形外科を受診すると、まずは基本的な検査から始まります。これらの検査は痛みの原因を特定するための重要なステップです。
整形外科での検査は大きく分けて、問診・視診・触診・徒手検査・画像検査の5つに分類されます。それぞれの検査内容について詳しく見ていきましょう。
問診で伝えるべき重要なポイント
問診は診断の第一歩です。医師は患者さんの症状や経過を聞き取りながら、原因を推測していきます。問診では以下のような質問が行われるのが一般的です。
- いつから痛みが始まったのか
- どのような動作で痛みが生じるのか
- 痛みの場所は具体的にどこか
- 痛みの性質(ズキズキ、鈍痛、刺すような痛みなど)
- 日常生活でどのような支障があるか
- 過去の怪我や手術歴
私の臨床経験から言うと、患者さんが自分の症状をうまく伝えられないことがよくあります。「とにかく膝が痛い」だけでは、医師も原因を特定しづらいんですよね。
事前に自分の症状をメモしておくと、診察室での緊張で忘れてしまうことを防げます。特に痛みが出る動作や、痛みが強くなる時間帯などは具体的に伝えましょう。
視診・触診で医師が確認すること
問診の後は視診と触診が行われます。視診では膝の腫れや変形、皮膚の色の変化などを確認します。O脚やX脚の程度も重要なチェックポイントです。
触診では医師が直接膝を触って、痛みのある場所や腫れ、熱感などを確認します。膝関節の不安定性や可動域も調べられます。
患者さんの中には「触られるのが怖い」と緊張される方もいますが、痛みを我慢する必要はありません。痛みがある場合は正直に伝えてください。無理に我慢すると、かえって正確な診断の妨げになることもあるんです。
徒手検査で膝の状態を評価
徒手検査とは、医師が患者さんの膝を動かしたり負荷をかけたりして、膝の状態を評価する検査です。代表的な徒手検査には以下のようなものがあります。
- 前方引き出しテスト(前十字靭帯の損傷を調べる)
- マックマレイテスト(半月板損傷を調べる)
- ラックマンテスト(靭帯の緩みを調べる)
- 膝蓋跳動テスト(膝関節内の水腫を調べる)
これらの検査は痛みを伴うこともありますが、正確な診断のためには必要な過程です。検査中に痛みが強い場合は我慢せず、医師に伝えましょう。
徒手検査の結果から、医師はある程度の診断を下すことができます。しかし、より確実な診断のためには画像検査が必要になることが多いんです。
膝痛の原因を特定する画像検査の種類
膝痛の原因を正確に特定するためには、画像検査が欠かせません。画像検査には主にレントゲン、MRI、CTなどがあり、それぞれ異なる情報を得ることができます。
整形外科では、症状や徒手検査の結果に基づいて、必要な画像検査を選択します。どのような検査が行われるのか、それぞれの特徴を見ていきましょう。
レントゲン検査で分かること
レントゲン検査は最も基本的な画像検査です。骨の状態や関節の隙間を確認することができます。特に変形性膝関節症の診断には欠かせない検査となります。
レントゲンでは主に以下のようなことが分かります。
- 骨の変形や骨棘(こっきょく)の有無
- 関節の隙間の狭小化(軟骨のすり減りを間接的に評価)
- 骨折の有無
- O脚・X脚の程度
レントゲン検査は短時間で終わり、痛みもありません。ただし、軟骨や半月板、靭帯などの軟部組織は映らないという限界があります。
変形性膝関節症の重症度は、レントゲン検査によるKL分類(グレード分類)で評価されることが多いです。グレード0(正常)からグレード4(重度)まであり、グレード2以上で変形性膝関節症と診断されます。
MRI検査で見える膝の内部構造
MRI検査は磁気を利用して体内の詳細な画像を撮影する検査です。レントゲンでは見えない軟部組織(軟骨、半月板、靭帯など)の状態を確認することができます。
MRI検査で分かることには以下のようなものがあります。
- 半月板の損傷や変性
- 靭帯(前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靭帯、外側側副靭帯)の損傷
- 軟骨の状態や損傷
- 骨の内部の状態(骨髄浮腫など)
- 滑膜炎や関節水腫の有無
MRI検査は30分から1時間程度かかりますが、痛みはありません。ただし、閉所恐怖症の方や体内に金属(ペースメーカーなど)がある方は検査できないことがあります。
私の臨床経験では、レントゲンでは異常が見られなくても、MRIで半月板損傷や軟骨の問題が見つかることがよくあります。特に痛みが強いのにレントゲンで異常が見られない場合は、MRI検査を勧められることが多いですね。
その他の画像検査(CT・超音波)
CT検査はX線を使って体の断層画像を撮影する検査です。骨の詳細な状態を立体的に確認することができます。膝の場合は主に骨折の詳細な評価や、複雑な骨の変形を調べるために用いられます。
超音波検査は音波を使って体内の状態を確認する検査です。膝の場合は主にベーカー嚢胞(膝の裏側にできる水の袋)や腱の状態を調べるために使われることがあります。
これらの検査は症状や他の検査結果に基づいて、必要に応じて行われます。すべての患者さんに全ての検査が行われるわけではありません。
どうですか?膝の検査って意外と種類が多いですよね。でも心配しないでください。医師があなたの症状に合わせて、必要な検査を選んでくれます。
変形性膝関節症の診断と重症度評価
変形性膝関節症は40歳以上の方によく見られる膝の疾患です。膝の軟骨がすり減り、痛みや動きの制限が生じる状態です。日本では推定800万人以上の方が悩まされていると言われています。
変形性膝関節症の診断と重症度評価は、適切な治療方針を決定するために非常に重要です。どのような基準で診断・評価されるのか見ていきましょう。
KL分類による重症度判定
変形性膝関節症の重症度を判定する最も一般的な指標は、Kellgren-Lawrence分類(KL分類)です。これはレントゲン写真をもとに、関節軟骨の減少具合と骨棘の程度によって重症度を分類するものです。
- グレード0:正常
- グレード1:軽微な骨棘、関節裂隙は正常
- グレード2:明らかな骨棘、関節裂隙はわずかに狭小化
- グレード3:中等度の骨棘、関節裂隙の明らかな狭小化
- グレード4:大きな骨棘、関節裂隙の著明な狭小化、骨硬化
グレード2以上で変形性膝関節症と診断されます。グレードが上がるにつれて症状も重くなり、治療法も変わってきます。
ただし、レントゲンでのKL分類だけでは患者さんの痛みの程度を正確に反映できないことがあります。実際、レントゲンでは軽度と判断されても、強い痛みに悩まされている方もいらっしゃいます。
MRIによる詳細評価
レントゲン検査の限界を補うのがMRI検査です。MRIでは軟骨の状態を直接確認できるため、より詳細な評価が可能になります。
MRI検査では以下のような点が評価されます。
- 軟骨の厚さや質の変化
- 半月板の損傷や変性
- 骨髄浮腫(骨の内部の炎症)
- 滑膜炎の有無と程度
- 関節液の貯留
これらの情報は、レントゲンだけでは分からない膝の状態を把握するのに役立ちます。特に痛みの原因が複合的な場合、MRI検査は非常に有用です。
私の臨床経験では、レントゲンでは初期段階と判断されても、MRIで見ると半月板損傷や軟骨の著しい変性が見つかることがあります。このような場合、治療方針が大きく変わることもあるんですよ。
痛みと機能障害の評価
画像検査だけでなく、患者さんの痛みや日常生活での機能障害も重要な評価ポイントです。医療機関によっては、日本版変形性膝関節症機能評価尺度などの質問票を用いて、患者さんの状態を総合的に評価します。
評価される主な項目には以下のようなものがあります。
- 痛みの程度(安静時、動作時)
- 歩行能力(平地、階段、距離)
- 日常生活動作(立ち上がり、正座、しゃがみ込みなど)
- 生活の質への影響
これらの評価は、画像検査の結果と合わせて総合的に判断され、個々の患者さんに適した治療方針が決定されます。
変形性膝関節症の評価は一度きりではなく、定期的に行われることが重要です。症状の進行や治療効果を確認しながら、治療方針を適宜調整していくことが大切なんです。
半月板損傷・靭帯損傷の検査と診断
半月板損傷や靭帯損傷は、スポーツ中の怪我や加齢による変性で生じることが多い膝の疾患です。適切な診断と治療が遅れると、長期的な膝の問題につながる可能性があります。
これらの損傷を正確に診断するためには、特殊な検査が必要になります。どのような検査が行われるのか、詳しく見ていきましょう。
半月板損傷を調べる特殊検査
半月板は膝関節内にあるC字型の軟骨で、クッションの役割を果たしています。この半月板が損傷すると、膝の痛みや引っかかり感、ロッキング(膝が固まる感覚)などの症状が現れます。
半月板損傷を調べる代表的な徒手検査には以下のようなものがあります。
- マックマレイテスト:膝を曲げた状態で回旋させ、痛みや引っかかり感を確認
- アプレイテスト:膝を曲げた状態で圧迫し、痛みを確認
- スクワットテスト:しゃがみ込み動作での痛みや制限を確認
これらの検査で陽性反応が出た場合、半月板損傷が疑われます。しかし、確定診断にはMRI検査が必要です。MRIでは半月板の損傷部位や損傷の種類(縦断裂、横断裂、複合断裂など)を詳細に確認することができます。
私の臨床経験では、半月板損傷は中高年の方にも多く見られます。若い方のスポーツ外傷による急性損傷と違い、中高年の方は日常生活の中での慢性的な負担による変性断裂が多いんですよ。
靭帯損傷の診断方法
膝の靭帯には前十字靭帯(ACL)、後十字靭帯(PCL)、内側側副靭帯(MCL)、外側側副靭帯(LCL)の4つがあります。これらの靭帯が損傷すると、膝の不安定性や痛みが生じます。
靭帯損傷を調べる代表的な徒手検査には以下のようなものがあります。
- 前方引き出しテスト:前十字靭帯の損傷を調べる
- 後方引き出しテスト:後十字靭帯の損傷を調べる
- 内反ストレステスト:内側側副靭帯の損傷を調べる
- 外反ストレステスト:外側側副靭帯の損傷を調べる
- ラックマンテスト:前十字靭帯の緩みを調べる
これらの検査で陽性反応が出た場合、靭帯損傷が疑われます。確定診断にはMRI検査が有効です。MRIでは靭帯の断裂や部分損傷を詳細に確認することができます。
靭帯損傷、特に前十字靭帯損傷はスポーツ中の急な方向転換やジャンプの着地で生じることが多いです。「ポキッ」という音とともに激しい痛みを感じ、その後膝が腫れるという特徴があります。
MRIでわかる詳細な損傷状態
半月板損傷や靭帯損傷の確定診断には、MRI検査が非常に重要です。MRIでは以下のような詳細情報を得ることができます。
- 損傷の正確な部位(内側半月板か外側半月板か、どの靭帯かなど)
- 損傷の程度(部分断裂か完全断裂か)
- 損傷のタイプ(半月板なら縦断裂、横断裂、複合断裂など)
- 周囲組織への影響(骨髄浮腫、軟骨損傷など)
これらの情報は治療方針を決定する上で非常に重要です。例えば、半月板損傷の場合、損傷部位や損傷のタイプによって、縫合修復が可能か、部分切除が必要かといった判断が変わってきます。
膝の痛みで整形外科を受診する際は、これらの検査を受ける可能性があることを知っておくと安心ですね。検査結果をもとに、あなたの膝の状態に最適な治療方針が提案されるはずです。
整形外科受診前の準備と心構え
膝痛で整形外科を受診する際、事前の準備や心構えがあると診察がスムーズに進みます。また、医師とのコミュニケーションも円滑になり、より適切な診断と治療につながります。
ここでは、整形外科受診前にしておくべき準備と心構えについてお伝えします。
症状の記録と伝え方のポイント
整形外科受診前に、自分の症状を詳しく記録しておくことをおすすめします。以下のポイントを意識して記録しましょう。
- いつから症状が始まったか(急に始まったのか、徐々に悪化したのか)
- どのような動作で痛みが出るか(階段、正座、長時間の歩行など)
- 痛みの場所はどこか(膝の内側、外側、前面、後面など)
- 痛みの性質はどうか(鋭い痛み、鈍痛、ズキズキする痛みなど)
- 日常生活にどのような影響があるか
- これまでに試した対処法とその効果
これらの情報を整理しておくと、限られた診察時間の中で効率よく医師に伝えることができます。スマートフォンのメモ機能やノートに書き出しておくと良いでしょう。
私が患者さんと接する中で感じるのは、「痛み」という主観的な感覚を言葉で表現するのは難しいということです。例えば「膝が痛い」だけでなく、「階段を降りるときに膝の内側がズキズキする」というように具体的に伝えると、医師も理解しやすくなります。
受診時に持参すべきもの
整形外科受診時には、以下のものを持参すると診察がスムーズに進みます。
- 健康保険証
- お薬手帳(服用中の薬がある場合)
- 過去の検査結果や画像(他院で撮影したレントゲンやMRIなど)
- 症状のメモ
- 普段使用している膝のサポーターや装具
- 動きやすい服装(膝を出しやすいもの)
特に過去の検査結果や画像は、診断の参考になるため可能であれば持参しましょう。また、普段使用しているサポーターがあれば、それも持参すると医師からのアドバイスを受けやすくなります。
診察時には膝を見せる必要があるため、スカートよりもパンツスタイルの方が便利です。また、膝を出しやすいように、ハーフパンツやジャージなどの動きやすい服装で行くと良いでしょう。
検査時の注意点と心構え
整形外科での検査時には、以下の点に注意しましょう。
- 痛みを我慢せず、正直に伝える
- 医師の質問に簡潔に答える
- 分からないことは遠慮なく質問する
- 検査の目的や結果について説明を求める
検査中に痛みがある場合は、我慢せずに伝えることが大切です。痛みの程度や場所は診断の重要な手がかりになります。
また、検査結果や診断内容、治療方針について分からないことがあれば、遠慮なく質問しましょう。自分の状態を理解することは、治療に積極的に参加する第一歩です。
診察時間は限られていることが多いので、質問したいことは事前にメモしておくと良いでしょう。特に「この痛みはどのような原因が考えられるか」「日常生活で気をつけるべきことは何か」「今後どのような経過が予想されるか」などは重要なポイントです。
整形外科の受診は不安に感じるかもしれませんが、適切な診断と治療を受けるための大切なステップです。この記事で紹介した準備をしておけば、より充実した診察を受けることができるでしょう。
検査後の治療方針の決定と選択肢
膝痛の検査が終わると、医師から診断結果と治療方針が提案されます。治療方針は症状の原因や重症度によって異なりますが、大きく分けて保存療法と手術療法の2つがあります。
ここでは、検査後に提案される可能性のある治療方針と、患者さん自身が選択肢を理解するためのポイントをお伝えします。
保存療法の種類と効果
保存療法とは、手術をせずに症状の改善を目指す治療法です。変形性膝関節症や軽度の半月板損傷などでは、まず保存療法が試みられることが多いです。
主な保存療法には以下のようなものがあります。
- 薬物療法(内服薬、外用薬、関節注射)
- 理学療法(ストレッチ、筋力トレーニング)
- 装具療法(サポーター、足底板など)
- 生活指導(体重管理、日常生活での注意点)
薬物療法では、痛みや炎症を抑えるための消炎鎮痛剤や、関節内注射(ヒアルロン酸注射、ステロイド注射)が用いられます。特にヒアルロン酸注射は、関節の潤滑性を高め、痛みを軽減する効果が期待できます。
理学療法は膝周囲の筋力強化や柔軟性の向上を目的としています。特に大腿四頭筋(太ももの前面の筋肉)の強化は、膝への負担を軽減し、症状改善に効果的です。
私の臨床経験では、保存療法の中でも特に運動療法の効果は大きいと感じています。適切な筋力トレーニングを継続することで、手術を回避できるケースも少なくありません。ただし、自己流のトレーニングは逆効果になることもあるので、専門家の指導を受けることが重要です。
手術療法が必要となるケース
保存療法で十分な効果が得られない場合や、症状が重度の場合には手術療法が検討されます。手術が必要となる主なケースは以下の通りです。
- 重度の変形性膝関節症(日常生活に著しい支障がある)
- 完全断裂した靭帯(特に前十字靭帯)
- 修復可能な半月板損傷
- 膝の不安定性が強い場合
変形性膝関節症に対する代表的な手術には、人工膝関節置換術があります。これは摩耗した軟骨や骨を人工の部品に置き換える手術で、痛みの軽減と関節機能の回復が期待できます。
半月板損傷に対しては、損傷部位や損傷のタイプによって、縫合修復や部分切除などの手術が行われます。多くの場合、関節鏡という内視鏡を用いた低侵襲な手術が可能です。
靭帯損傷、特に前十字靭帯断裂に対しては、靭帯再建術が行われることがあります。スポーツ活動の継続を希望する若年者では、手術が選択されることが多いです。
手術を勧められた場合でも、必ずしもすぐに手術を受ける必要はありません。セカンドオピニオンを求めたり、保存療法をもう少し試してみたりする選択肢もあります。大切なのは、自分の状態と治療の目的をしっかり理解した上で決断することです。
患者自身が治療方針を選択する際のポイント
治療方針を選択する際には、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。
- 現在の症状の程度と日常生活への影響
- 年齢や活動レベル(スポーツ活動の有無など)
- 治療の目的(痛みの軽減、機能回復、スポーツ復帰など)
- 各治療法のメリット・デメリット
- 治療期間や回復までの見通し
例えば、若年者でスポーツ活動の継続を希望する場合と、高齢者で日常生活動作の改善を主な目的とする場合では、最適な治療法が異なることがあります。
また、治療方針を決める際には、医師からの説明をしっかり理解することが重要です。分からないことがあれば遠慮なく質問し、必要に応じてセカンドオピニオンを求めることも検討しましょう。
私が患者さんにいつもお伝えしているのは、「治療の主役はあなた自身」ということです。医師はプロフェッショナルとして専門的なアドバイスを提供しますが、最終的な決断は患者さん自身のものです。自分の体と向き合い、納得のいく選択をすることが大切です。
まとめ:膝痛改善への第一歩
膝痛で整形外科を受診する際の検査内容と準備について、詳しく解説してきました。最後に、この記事のポイントをまとめておきましょう。
膝痛の原因はさまざまで、変形性膝関節症、半月板損傷、靭帯損傷など、症状によって適切な治療法が異なります。そのため、正確な診断を受けることが治療成功の第一歩となります。
整形外科での検査は、問診・視診・触診・徒手検査・画像検査の流れで進みます。特に画像検査では、レントゲンで骨の状態を、MRIで軟部組織(軟骨、半月板、靭帯など)の状態を詳しく調べることができます。
受診前には自分の症状を詳しく記録し、過去の検査結果や使用しているサポーターなどを持参すると、診察がスムーズに進みます。また、膝を出しやすい服装で行くことも大切です。
検査結果に基づいて提案される治療方針には、保存療法と手術療法があります。どちらを選択するかは、症状の程度や生活スタイル、治療の目的などを考慮して決めることが重要です。
膝痛は放置すると悪化することが多いため、早めの受診と適切な治療が大切です。この記事が、整形外科受診の不安を和らげ、適切な治療につながる一助となれば幸いです。
最後に、膝痛の改善には医療機関での治療だけでなく、日常生活での自己管理も重要です。適切な体重管理、正しい姿勢の維持、膝に負担をかけない生活習慣の工夫など、できることから始めてみましょう。
あなたの膝痛が一日も早く改善することを願っています。


整形外科で行われる基本的な検査とは
徒手検査で膝の状態を評価
MRI検査で見える膝の内部構造
MRIによる詳細評価
靭帯損傷の診断方法
受診時に持参すべきもの
手術療法が必要となるケース